本の感想
では、いよいよこの素晴らしい短編集の中身に踏み込んでいきたいと思います この小説は全部で5篇あります 同じ短編という括りですが、長さはそれぞれ全然違います 数ページで終わるほど短いものもあれば、それなりに長いものもあります ちなみに、帯に書かれ…
ものすごく久しぶりの更新になってしまいました もしかしたらこのままフェードアウトしてしまうのではなかろうか、、、とご覧いただいている方以上に、私が思ってしまいました 更新しないと、と思いつつもだらだらとここまで来てしまいました 3月末締め切り…
知り合いに強く勧められて読みました 人から何か本を勧められても、私はすぐに読もうとしないタイプなのですが、タイトルが面白いのです 『自分とか、ないから。』うーん、素晴らしいです すぐにでも読みたくなってしまいます そして結構売れているみたいで…
私は一度読んだ本はあまり再読をしません とはいえ、稀に何度も読んでしまう貴重な作家がいて、その中の一人がモームです モームの小説は大半読んだことがあるのですが、お気に入りの作品のみ何度も読み返しております 最近、仕事であまり英語を使っていない…
最近はあまりテレビを見なくなっていたのですが、たまたまテレビを点けた時に、『スイッチインタビュー』という番組がやっていて、そこに探検家の作家と紹介されている角幡唯介という方がいました www.nhk.jp 私はその方を存じ上げなかったのですが、静かな…
ご無沙汰しております 何があったわけでもありませんが、更新が滞っておりました 私も経験がありますが、ずっと長く続いていたブログが突然更新されなくなると、身内でもないですが、だいじょうぶかな、、、と心配になりますよね もし、そんな思いをされてい…
久しぶりの更新ですみません今回は本の感想でいきたいと思います 本当に素晴らしい短篇小説を二冊選べと言われたら、一冊は下記です towriter.hatenablog.com もう一冊を選べと言われたら、私は迷わずこちらを選びます 逃げてゆく愛 (新潮文庫) 作者:ベルン…
新刊の単行本は高いので、ほとんど買わないのですが、表題の作品はついつい買ってしまいました 理由は二つあります 一つは、無料お試し版という一章だけ読むことができるものを読んで、続きが気になって仕方なくなってしまったことです もう一つは、その期間…
私はいつも五賞などと言って、ひとくくりにしております ご存じの通り、文學界新人賞、群像新人賞、新潮新人賞、すばる文学賞、文藝賞の五つをまとめております これに太宰治賞を入れてもいいのではないか、というご意見もあるかもしれません なぜなら、そう…
かつて栄華を誇った作家の方々が現代に現れたら同じ評価をされるのだろうか、というようなことを考えることがたまにあります 個人名を挙げることは避けますが、現代でも同じように評価してもらうことは難しいような気がします とはいえ、その作家も現代に生…
幸運なことに、私の街には昔からある古本屋さんが一軒だけ残っています 昔は隣り町にも、その隣の街にも、古本屋さんはたくさんありましたが、現在はブックオフなどに駆逐されて、ほとんどその姿を消してしまいました 敷地がそれほど広くないので、何かいい…
ここのところ、あまり紙の本を買わなくなってきております いくつか理由があると思っていますが、電子書籍を抜きに語ることはできません 最近の書籍は、紙と電子を同時に発売します そこで私は苦悶してしまうのです 紙と電子のどちらを買うべきだろうか、と …
少し更新をさぼってしまいました・・・ 久しぶりの本の感想になります 昭和十(一九三五)年、日本の台湾統治時代に、台湾で大地震がありました そこで君が代を歌いながら死んでいった少年がいたという話が残っています 『「君が代少年」を探して―台湾人と日本…
作家になる前、もしくは作家になりたての時、多くの人は長い文章は書けないと思います もちろん、これは一般論です とてつもない才能の方はそんなことはないのかもしれませんし、単に長くなるか短くなるかは気質の問題ということなのかもしれません ただ、私…
現在はもう2022年になっておりますが、それでも『何でも見てやろう』を今読む意義は大きいと感じました 先日のブログで『深夜特急』とは似ても似つかぬ作品と申しましたが、読後もやはりその感想は変わりませんでした それは、もう小田実と沢木耕太郎のお二…
前回のブログで、三冊の本を並行して読んでいるとご紹介させていただきました その中でご紹介した一冊を本日は読了したので、ご報告です 最初に読み終わったのは、『哲学の先生と人生の話をしよう』でした タイトル通りではありますが、哲学者である著者が3…
かつて香港に行ったことがあります その頃すでに返還はされていて、街に何かが起こりそうな気配はありませんでした 確かに香港は賑やかで活発な、まるで生き物のような都市でしたが、私はどちらかと言えば、すこししっとりしたマカオに魅力を感じたものでし…
皆さんは、同じ本を何度も読むタイプでしょうか それとも乱読と言いますか、手当たり次第読むタイプでしょうか 私は後者でありますが、前者の方に対して少し憧れがあります 私のような読み方の方が、確かにたくさんの本を読むことができるかもしれません で…
こちらは小説ではありません 岩波書店から出版されている評論のようなものになります そして、作家は平野啓一郎なのですが、私はこの作家の誠実さに心から敬意を表します 現代にも素晴らしい作家はたくさんいますが、日本全体そして未来のことを憂慮するスケ…
私はあまり時代劇を読めていないのですが、思わぬところで時代劇を読むことになりました 『君の名残を』という本です 『四日間の奇蹟 (宝島社文庫)』を読んだ時から浅倉卓弥という著者は、そうとうな力技を持っていると感じていました 宝島の、このミスがす…
最初に村上春樹を読んだのは高校生の時でした それまでは、赤川次郎のような推理小説か、国語の本に載っているような文学しか読んだことがなかったので、彼の作品は衝撃的でした 記憶はおぼろげですが、最初に読んだのは『羊をめぐる冒険』だったように思い…
私の身に何があったわけでもないのですが、久しぶりの更新ですみません 本日は映画の感想になります 最近の映画はCGの技術がとてつもなく進歩しています 例えば映画のハリーポッターシリーズでも、初期と後期ではCGの美しさがかなり異なっていることが分かり…
このブログを読んでくださっている方は、職業作家を志しているのか、それともそれとは関係なく訪れてくださっているのか、私は存じておりません このブログでは、本の感想のようなものを書いていたり、ガジェット関係のことを書くこともあるので、作家になり…
世界を旅して生きていきたいという願望が私には昔からありました わずかでも構わないから好きな事で収入を得て旅ができたらな、と 厚かましい話ではありますが、そんな生活に憧れていました 今も憧れているものの、ちょっと叶わぬ夢と化してきています もし…
タイタニックという映画がかつて流行りました 私も見たことがありますが、心に残る作品でした 今でも、冒頭のおばあさんのシーンは覚えています そこからタイタニック沈没の記憶を呼び起こすという構成でした ところで、同じタイタニックの話でも、とてつも…
私が大崎善生を読むきっかけになったのは、彼が将棋の奨励会にまつわるノンフィクションを書いていたからでした 私は将棋が好きですが、ひどく弱いです ですから、棋士たちの頭脳のとてつもなさに、尊敬の念をいだいています ですから、棋士のノンフィクショ…
私はあまりホラー小説が得意な方ではありません 怖いのが嫌いというわけではないのですが、何か特殊な気分の時でなくては手に取らないです 数年に一度くらいは、真っ黒なカバーの角川ホラー文庫をチェックしたりすることもあります かなり前から友人から強く…
マイナーな部類に入るかもしれませんが、中公文庫というのは、質の高い本を長期的に提供してくれる、私の好きなシリーズです なんとはなしに、中公文庫の方へ行ってしまうという方はそれなりにいらっしゃるように思います そういう方でしたら、なんとなく宮…
たまには本の感想も挟んでみます・・・。 角田光代はよく旅をしている作家さんです ずっとうまい小説を書かれているので、直木賞をとったのも納得です ずいぶん前に角田さんが、テレビでサラリーマン作家として取り上げられているドキュメンタリーを見たこと…
このブログでは、たいてい購入した本のことを書いておりますが、残念ながら『東京の生活史』については、購入しておりません 最近本屋さんに行った時に発見したのですが、強烈に惹かれました なんと1216ページの分厚さで、中指一本くらいの太さのハード…