職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

『自分とか、ないから。』しんめいP

 

 

知り合いに強く勧められて読みました

 


人から何か本を勧められても、私はすぐに読もうとしないタイプなのですが、タイトルが面白いのです

 


自分とか、ないから。』うーん、素晴らしいです

 


すぐにでも読みたくなってしまいます

 


そして結構売れているみたいで、書店売り上げランキングでもトップ10に入っているようでした

 


ものすごく簡単に言うと、内容は東洋哲学を分かりやすく説明してくれる、と言うことになります

 


類似の本は割と多くあるのかもしれませんが、この本の最も特徴的なのは、ご自身の人生の息苦しさと照らし合わせる形で、東洋哲学を紹介してくれるのです

 


冒頭から結構引き込まれます

 


この方は大学まで順調に進んできたのですが、社会人になってから突如、激しく挫折します

 


社会に出て大手企業で働いても、小さいところで働いても、フリーランスをしても、お笑い芸人をしても、何一つ上手くいきません

 


そして離婚して引きこもりになります

 


そんな著者を立ち直らせてくれたのが、他でもない東洋哲学でした

 


ブッダ、龍樹、老子荘子、達磨、親鸞空海と知っていそうであまり知らない彼らの思想を、ものすごく分かりやすく説明してくれます

 


しかも、自分のイメージではこういうようなことを言っていると思われる、と身近な例を使ってくれます

 


この作者も、本当に闇からは脱出したようで、この文章も深刻な感じではなく、リラックスしてユーモアを交えて書かれているので、あっという間に読み終わってしまいました

 


そして、絶望の淵に立っていた生活から本を書き出版して、今どのような生活をしているか、末尾に書かれていますが、ネタバレになるので控えさせていただきます

 


人生に何らかの苦難を感じている方にはうってつけです

 


暗闇を抜けるヒントが、もしかしたら見つかるかもしれません

 

 

 

 

人生で暗闇に入ってしまうことは何度もあります。外的要因にしても内的要因にしても、終わりが見えず本人にとって非常に苦しい期間です。何か大きな環境の変化で恢復するケースは多いでしょうが、それに期待できなければ、じっと待つしかないのが現状です。その時、自分自身の世界解釈を変えることによって、すっと楽になるということは本当にあるのかもしれません。少なくとも閉じ籠っているよりは、何か動く。とにかく動き回ってみた方が、状況が変わることが多い気がします。本屋さんに言って、『自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学』を手に取ってみるというのも、その一つです

 

 

 

 

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