職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

複数の本を平行して読む

 
 
つい先日まで暑くてクーラーをつけていましたが、本日からコタツが欲しいくらい急激に寒くなりました
 
 
ということは、読書の秋がやってきたということになります
 
 
なぜ秋なのか、私もよく知らないのですが、確かに四季を通して秋が最も本を読みやすいような気がしますし、衝動的に何か読みたくなるような季節ではあります
 
 
そんな季節ということもあるかもしれませんが、今の私は平行して三冊を読んでおります
 
 
普段はあまりそういう読み方をしないのですが、たまたま読みたい本がいくつも合わさっている状態なのかもしれません
 
 
かつ、それらの本はちょっとした時間を有効活用できるような、区切りの良い本だからというのもあります
 
 
重厚長大な小説を並列して読むのはなかなかに難しいですから
 
 
例えば、『カラマーゾフの兄弟』と『戦争と平和』と『ユリシーズ』を並列に読んでいたら、何だか頭がおかしくなってしまいそうです
 
 
では、私は何を平行して読んでいるのでしょうか
 
 
どなたも興味はないかもしれませんが、この三冊はなかなかいいバランスなので今回ご紹介させていただこうと思います
 
 
ちなみにどれも文庫なのでお得です
 
 
 
 
 
 
 
 
この三冊です
 
 
全て読み終わったら、本の感想としてアップしたいと思いますが、それぞれ概要をお伝えいたします
 
 
 
ご存じ、小田実氏の本です
 
 
新装版になってすぐ買ったのですが、何とはなしに書棚に置きっぱなしになっていて、最近何となく何か読もうと思って手に取ったのがこちらです
 
 
バックパッカーのはしりと言われるほどの伝説的な本で、現代に読んでも全く色褪せていません
 
 
それもひとえに、この作者の圧倒的な存在感だと思われます
 
 
もう、その人格が文章にそのまま現れてしまっています
 
 
かの『深夜特急』は、この書を模していると、どこかで聞いたことがありますが、私個人的な感想ですと、これらはもう全く別の本です
 
 
何でも見てやろう』は、徹底的に外部にベクトルが向いている一方で、『深夜特急』は内部にベクトルが向いているような気がします
 
 
どっちがいいというわけではなく、どちらもそれぞれの最高峰だと思います
 
 
 
 
最近、新潮文庫から『暇と退屈の倫理学 』が出ましたが、私は新書で出ていた時からすでに精読しておりました(小さな自慢です・・・)
 
 
これほどまでに知性と情が共存する哲学者を私は知りません
 
 
素晴らしい内容だったので、同じ國分氏の本を買いました
 
 
この本は、いわゆる身の上相談なのですが、それを現代哲学を熟知した方が、過去の著作を挙げながら解答していくという内容です
 
 
人々の悩みと哲学の解釈を同時に知ることができるという本で、これを買わない手はないのではないでしょうか
 
 
中身も滅法面白いのです
 
 
 
もともと単行本で出ていたようですが、私は知りませんでした
 
 
最近、新潮文庫から出版されました
 
 
ありがたいです
 
 
このクオリティをこの値段で読むことができるわけですから
 
 
未刊行だったカポーティの若かりし頃の短編集です
 
 
まだ十代とか二十歳くらいの方で、作家を志している方は是非読んでみてください
 
 
それくらいの歳で、この、何とも言えない人生の瞬間の切り取り方・・・
 
 
まだ数本しか読んでいませんが、次が楽しみです
 
 
という風に、すでに秋の読書タイムを楽しんでおります
 
 
楽しい本が何冊も周りにあって、好きな時に好きなものを手に取れるというのは心から幸せなことです!!!
 
 

 

 

 

 

機会があればみなさまも何冊か買って、平行読みを試してみてください

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