職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

2020-01-01から1年間の記事一覧

年末のご挨拶

まずは、このブログをいつもお読みいただいている方々は、ありがとうございます 本年よりはじめておりますが、想定した以上の方々に訪れていただいて、本当に感謝しております 本来であれば、職業作家を目指すというのは、極めて孤独な道のりです 私もこれま…

コーヒーを飲む

かつて、私はコーヒーが嫌いでした 幼い頃はコーヒー牛乳は飲んでいましたが、どっちかといえばミルクティーの方が好きでした 大人になってからも、ずっとコーヒーは苦手でした 自分から注文することはありませんでした。ドリンクを選択することができる場合…

『7年ごとの記録 35歳になりました』が12/29(火)に放映されるようです!!!

先日、下記のブログを書かせていただきました towriter.hatenablog.com 七年前からずっと待っているとお伝えしていましたが、なんと2020年12月29日(火) 午後4:45~午後5:58(73分)に放映されることになりました!!! www2.nhk.or.jp すごく楽しみにしていた…

『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ

現代で有名な作家だからといって、後世に歴史を残すとは限らないようです 現に、近代ヨーロッパにはたくさんの有名作家が現在も名を残していますが、当時はもっと人気の作家がいた、なんて話をよく聞きます 後世に名を残すか否かは、その時代のと人気と比例…

ぎっくり背中!?

もしかしたら、ふざけたタイトルをつけたと思われるかもしれません Wikipediaには掲載されていないものの、検索したらこの言葉は出てきます ぎっくり腰を誤って打っているわけでもございません (ただ、このぎっくり背中というのは正式名称ではないのかもし…

小説のタイトルの付け方(後編)

いよいよ最後になります 『蛇にピアス』と『甘い死臭』には、共通点があります それは、、、「単語+単語の構成」であることと、「違和感のある組み合わせ」ということです 例えば、蛇という言葉と親和性のある言葉があります。なんでしょう。「細い」、「長…

小説のタイトルの付け方(中編)

前回は、よいタイトルの作品を私が恣意的にとりあげてみました ですが、タイトルというのは中身と同じく、個人の好き嫌いで大きく評価が変わるもののようです 例えば、皆様が仲の良いお知り合いに、「この小説のタイトルっていいと思わない?」と一度お聞き…

小説のタイトルの付け方(前編)

このような表題で文章を書き始めてしまいましたが、正直に言って私が聞きたいくらいです はっきり言って、私はタイトル付けがめちゃくちゃへたです 自分でも驚くくらいにイマイチです (じゃあ、内容はレベルが高いんだろうな?というご指摘はお控えください…

生活がテレワークに変わってから

みなさん、おはようございます 以前、書かせていただいたかもしれませんが、私は基本的にこのブログを月、水、金に更新しております だいたい更新する時間は朝です どうでもいい情報だとは思いますが、基本的に書き溜めておいて、月、水、金の朝に公開すると…

『インモラル・アンリアル―現代タイ文学 ウィン・リョウワーリン短編集』

実験小説や前衛小説という言葉はよく聞きます では実験的な小説を一つでも挙げろと言われたら、皆さんはどのようにお答えされますでしょうか なかなか、難儀ではありませんか 例えば帯にそう書いてあったとしても何を実験したのやらとよく分からないことがあ…

その職業と相性のいい趣味

多くの人が趣味をお持ちだと思います もちろん、無趣味という方もいらっしゃるでしょう 私も趣味と聞かれると迷うことが多いです 読書とシンプルに言いたいところですが、あまり趣味とも言いたくないと言いますか (なにせ、周囲には内緒で職業作家を狙って…

『おもかげ』浅田次郎

このブログでご紹介している書籍は、私が本当に面白いと思ったもののみ紹介させていただいております ですので、あまり楽しめなかったものや、私の頭がついていけず理解できかったものは、ご紹介しないようにしています (そもそも、本の感想というのは、あ…

自分の才能の限界について(その4)

いよいよこのシリーズも最終回です いつも同じような作品になってしまう場合、どのようにしたら自分のパターンを脱却できるかという話です 方法はいくつかあると思います [人物] まず、自分がよく好んで作ってしまう人物像があるわけですが、それを強く自覚…

自分の才能の限界について(その3)

今回で第三回目です あまりまとまっていない流れということは自覚していつつも、続けさせていただきます 次に考えたいのは、自分の限界の認知ということです 自分の才能があるかないかは別にして、もっといい作品を書きたい私たちが、次の高みを目指すにはど…

自分の才能の限界について(その2)

前回からの続きです。ですが、、、まとまりがなさすぎて、ここから読んでも支障がなかったりするかもしれません(期せずして・・・) ところで、大江健三郎が、「奇妙な飼育」「死者の奢り」「飼育」など数々の短編を引っさげてデビューした時、多くの作家志…

自分の才能の限界について(その1)

突然ですが、文豪と言われている作家は自殺された方が多い印象です ぱっと思いつくだけでも、川端康成、三島由紀夫、太宰治、芥川龍之介、有島武郎などがいます 現代でも芸能人の方が自殺されたりして、我々は大きなショックを受けます もちろん、彼らの真意…

旅行の時の装備

Go To トラベルとは言われつつも、では良い機会だからどんどん旅に出よう、とはなかなかなれない心境です 私もそういう勇気を持つことはできません 正規の料金でも構わないので、早くコロナが収まって堂々と旅行に行ける日を待ち望んでいます コロナが終わっ…

『質屋の女房』安岡章太郎

突然ですが、さて問題です。これは一体なんでしょう ○夜十二時をすぎると、日本橋もしずかになる。 ○月に一度私は、私の居住している神奈川県の県庁所在地である横浜の役所に、金をもらいに行くことになっている。 ○いったい何がおもしろくて、あの人はあん…

朝のランニング中に見たもの

コロナが蔓延した今年の春くらいから、私はテレワークをしています たまに会社に行くことはありますが、せいぜい月に一回程度です 家の中でずっと座っていると、体がなまってくるので、適度な運動を心がけています とはいえ、あまりハードにやってしまうと、…

『駱駝祥子―らくだのシアンツ』老舎

少し大げさな言い方になってしまいますが、もし文学に何らかの使命があるとして、それが何かと問われたらうまく答えることができそうにありません ですが、その使命を果たしている作品を一つだけ挙げてみなさいと言われたら、私はすぐに答えることができます…

執筆と仕事の両立(後編)

前回からの続きです お仕事をしている場合にはどの時間を執筆にあてればいいか、です ・業務中:この時間はほぼ不可能ですが、まれに時間が空く幸運なひと時があるかもしれません。それを狙います。セキュリティや周りの視線の問題もあるので、原稿やスマホ…

執筆と仕事の両立(前編)

最初、タイトルを書くときに、「仕事と執筆の両立」と書いてしまいましたが、書き直しました どんな場合でも、執筆を最優先にすべしということで、執筆を頭に持ってきました この辺りは些細ながらも私は少々こだわっているようです・・・ 多くの人は執筆した…

『ミャンマーの柳生一族』高野秀行

このブログは少し真面目な感じになっているかもしれませんが、それは私がよく見られたがっているというか、やや気取っているためであり、本当はくだけた本も大好きです 例えば、高野秀行の旅行記は気に入っております 最初に読んだ時はとてつもない旅行記を…

『九龍城探訪 魔窟で暮らす人々 -City of Darkness-』

九龍城という名前は聞いたことがあったのですが、それが何かは知りませんでした ちなみに、九龍城とは香港の高層スラムのことだです ある日、用もないのですが、とある本屋でうろうろしているときに見つけました いつものように、本の背表紙を見ながら各書棚…

『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ(後編)

前回からの続きです 「観光」 さすが表題作だと私は唸ってしまいました あとがきにも書いていますが、観光をするという意味だけではなく、光を観るという二重の意味で邦訳されたタイトルとのことです 主人公の母親が一二週間後には失明することになり、母を…

『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ(前編)

先日、新潮クレストブックに似ているということで、ハヤカワepi文庫を紹介させていただきました これらの共通点は、同時代に活躍している世界の有望な作家を紹介するというものです 新潮クレストブックよりも冊数は少ないものの、ハヤカワepi文庫も非常にク…

どのルートで作家デビューを狙うか

新人賞をとらなくては作家になれないと思っている人は多いかもしれませんが、本当はいくつかあるように思います その中でも王道を私は五賞と勝手に呼んでいます。ちなみに文學界、群像、すばる、新潮、文藝の五つです ここからデビューすることが、職業作家…

『靴ひも』ドメニコ・スタルノーネ

小説というのは多様なので、国別に語るべきではないとは分かっているのですが、私の場合比較的イタリア文学が好きだと言えるような気がします あまり知名度はなさそうですが、『靴ひも』を読みました。ドメニコ・スタルノーネという著者も初めて知りました …

『7年ごとの記録』NHK

7年ごとの記録 これを聞いてピンときた人もいらっしゃるかもしれません NHKの番組名です これがまたなんともスケールの大きい企画で、ランダムに選ばれた10人程度の子たちを7年ごとに追うというドキュメンタリーです 何を言っているかというと、この番組は7…

『蟻の独り言』非売品、あれから十数年後(後編)

最上川の旅、最終回です 『蟻の独り言』を携えて、私は記憶をたどりながら、まずあの公園を探しました コロナ前の2018年の話です 見たらすぐに分かりました。確かにこのベンチで寝ました。そして、この蛇口で歯磨きをしました そして、Tさんがどっちから歩い…

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