職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

自分の才能の限界について(その1)

 

 

突然ですが、文豪と言われている作家は自殺された方が多い印象です

 

ぱっと思いつくだけでも、川端康成三島由紀夫太宰治芥川龍之介有島武郎などがいます

 

現代でも芸能人の方が自殺されたりして、我々は大きなショックを受けます

 

もちろん、彼らの真意を知る術はないですし、私なんかが想像してみたところで、彼らの気持ちまで到達することは難しそうです

 

今回のタイトルで色々と考えていると、ふと文豪たちの自殺のことが頭をよぎりました

 

あれだけの作家にもなると、自分の才能については自覚的にならざるを得ないはずです

 

ただ、自分の才能について考えるのは、有名な作家ばかりではありません

 

私のような、まだデビューもしていない人間ですら考えてしまいます

 

むしろ、誰からも評価されていない私の方が、自分の才能について思うことが多いかもしれません

 

新人賞には何度も落選していますが、そのたびに、「あ、やっぱり自分って才能がないんだなぁ」と痛感します

 

そうやって、落選や周りからの書評/感想など含めた外部から、自分の才能のなさを指摘されるのは大変辛いことです

 

ですが、これは私だけかもしれませんが、周りからの批判はなんとか跳ね返せるような気もするのです

 

今に見ていろだとか、次はもっといい作品を書いてやる、だとか

 

未来ですとか、次の展開を考えることができるうちは、まだ戦う活力が体内に残っています

 

もちろん、立ち直るまでに相応の時間が必要ですが

 

なので、外部から受ける才能がないという烙印は辛いですが、反省点を修正しながら次に向かって進めばいいと思いますし、それが底力になる場合もあります

 

問題は、自分の内側からくる諦念なのかもしれません

 

分かりづらい表現になってしまいましたが、これは何を言っているかと申しますと、要するに自分自身で痛いほど気づくことです

 

「あ、どこからどう見ても自分には才能がないじゃないか、」と

 

絶対音感ならぬ、絶対的自覚とでもいいましょうか

 

こう思うのは、おそらくアマチュア作家だけではないように思います。どれだけ評価が高い作家でも、文豪と言われている人でさえも、こう思う瞬間はあるのではないでしょうか

 

この自らの気付き、もしくは直感というのが魔物です

 

これは微妙な感覚で、単に何気なく歩いている時に何かふと世の真理らしきものに気付いたような気がする一瞬というのがたまにあるわけですが、(皆さんはどうでしょう)それに似ています

 

本当に真理を発見したというわけではなく「ああ、なんか世の中ってこういう風に動いているのかもしれないなぁ」と、うすぼんやり想う、という感覚です

 

その感覚で、自らの才能について想ってしまうと、、、危険なのかもしれません

 

もしかしたら、本人の命まで奪いかねないほど恐ろしいものです

 

今回は、全部で四回に分けて、お伝えしていきたいと思います

 

ろまん燈籠 (角川文庫クラシックス)

ろまん燈籠 (角川文庫クラシックス)

  • 作者:太宰 治
  • 発売日: 1970/06/24
  • メディア: 文庫
 

 

太宰治の著作はどれも面白いのですが、私が最も好きなのは実はこの『ろまん灯籠』なのです

 

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