職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

『「在外」日本人』柳原和子

 

 

近年、人はテレビを見なくなっているようです

 

 

私もあまり見ておりませんが、たまに面白いものもあります

 

 

番組名を覚えているわけではないのですが、世界で生きる日本人の暮らしぶりみたいなものは面白いと感じることがあります

 


あまり地域に偏らず、欧米だけではなくアジアやアフリカなども満遍なく取り上げてくれるといいですね

 


日本の風景とは違う、異国の整然とした町並みや大自然が映し出されたりすると、ついついぼんやりと眺めてしまいます

 

 

もし、そういった番組が好きな方でしたら、今回ご紹介する本は納得いただけるかもしれません

 

 

「在外」日本人 (講談社文庫)』というタイトルですが、まさしくその通りの内容です

 

 

古本屋などで背表紙を見て、とてつもなく太いこの本を見た記憶がある方もいらっしゃるかもしれません

 


文庫サイズなのですが、人差し指の第二関節くらいまでの太さがあります

 


結構重い本ですが、読んでいる間はその重さもあまり苦になりません

 

 

この本には108人の日本人が紹介されています

 


彼らはもちろん現地では外国人として扱われます

 


体一つで異国を生き抜くことは容易ではないことが分かります

 


テレビなどでしたら、どうしても「いい話」にまとめようとしてしまいますが、そこは書籍の良さで、彼らは良いことだけではないことも含めて自由に語ってくれます

 

 

この本を読んでいると自分の想像があちこちへ飛翔していきます

 


もし自分がこの国に住んでいたら、、、


もし自分が違う人生を歩んでいたら、、、

 

もし自分がこの局面に立ったら、、、

 

 

108人の人生が次々と語られるので、想像は拡散したまま止まりません

 


世界はやはり大きくて、小さなオフィスや教室以外にもいろいろな場所が存在していることが分かります

 


多くの人が狭い世界に生きていると思うので、そういう実感は大切かもしれません

 

 

旅好きの人はこの本を読み終えたらきっと旅に出たくなります

 

 

うーーん、ますますコロナが憎くなってしまいますね

 

 

かなり太い本なのでキンドル版が出ているのがありがたいですね。一日数話ずつ読んで、じっくりと堪能するのも悪くありません

 

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