このブログでは、たいてい購入した本のことを書いておりますが、残念ながら『東京の生活史』については、購入しておりません
最近本屋さんに行った時に発見したのですが、強烈に惹かれました
なんと1216ページの分厚さで、中指一本くらいの太さのハードカバーで圧巻です
これは一体何の本かと申しますと、現代の人たちの語りをただただ羅列するというものです
東京の、、、とタイトルには書かれていますが、大きな意味があるわけではなさそうです
東京出身の人、東京在住の人、東京にやってきた人、という三つが前提のようなので、要するにいろいろな人が登場してきます
150人がインタビューを受けたとのことです
そのインタビューもいきなりはじまって、解説や状況の説明など全くありません
ただただ、そのインタビュアーの語りだけがずっと続きます
その本は税抜き4200円で、税込4620円ということで、私は即買うことができませんでした
ただ、その本の近くに東京の生活史ダイジェストブックというものがあったので、持ち帰っております
(ご自由にお持ち下さい、というものですので、大きな本屋さんなら置いているかも知れません)
今回はそこからいくつかのタイトルをご紹介させていただきます
・お母様は信頼してる占い師のところに連れて行かれて。そしたら、そしたら、「子どもはできるし、この方が濱口家の金庫番になりますよ」って
・ちょっと複雑な思いを抱く故郷ができちゃったわけです
・私があずかり知る東京はだいたいこのへんがすべてなんですけど。中央線がすべてなんですよね
・皇居を見ながら、おっぱいをこう・・・搾ってる自分がなんかねえ・・・すごい哀れっていうのか
・20年前の物が・・・やっぱり、シールのついたテーブルはつらかったね。居間に置く背の低いテーブル。あれはちょっともうつらかったな。うん
・私の人生には、たくさんの麒麟がいる
・混ぜご飯みたいだよ。ぐちゃぐちゃだよ
いかがでしょうか
どれも何のことか全く分かりませんが、人々が赤裸々に人生を語っていることは分かります
私は性格的に、迷ったら買ってしまうタイプなので、最終的には買ってしまうような気がします
ですが、しばらく迷って迷って、その後に買って読んだ方がありがたみもあるというものです
作家的観点でも、いろいろな人生をそれぞれの語り口から読むというのは、閃きが生まれて役に立つと思います
市井の人たちが様々な思いを持って生きていることが、この本からも感じることができるような気がしました
Amazonでは、なぜか6390円で売っていましたが、気を付けてください。定価は前述の通り、4620円(税込)です。買って読み終わったら、またレビューをしたいと思いますが、少し先になるかもしれません・・・