職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

公募小説の落選の受け止め方

 

 

 

今年も3月末締切(文藝賞新潮新人賞すばる文学賞)のとある賞に応募したのですが、最終候補の連絡はこなかったようです

 

 

長く新人賞に投稿している方は、最終候補の連絡がだいたい7月の下旬くらいまでにはくるだろうな、などある程度の予想はできていると思います

 

 

それくらいまでに連絡が来ていなければ、誌面での一次選考での発表の前に、どこまでいったかは分からないものの、最終候補には残っていないのだと気付きます

 

 

とはいえ、誰しもそれなりに忙しい日常を過ごしているので、電話連絡がくるかを毎日気にしているわけにもいかないと思います

 

 

気付けば8月になっていて、「ああ、この時期に連絡がこないということは、今回もダメだったのか」と肩を落とします

 

 

そして、秋ごろ発売の一次選考発表の雑誌を見に行きます

 

 

そこに自分の名前が載っていたら、ちょっとした安堵と共に、なんでダメだったのだろうと少し落ち込みます

 

 

そこに自分の名前がなければ、もうやめようかなと半分本気で悩みます

 

 

下手だとしても一本の小説を書くのは本当に時間がかかります

 

 

それが下読みか編集者か分かりませんが、数人に読まれただけで抹殺されたことを考えると、あれだけ苦悩して高揚した日々の時間は何だったのだと絶望的な気持ちになります

 

 

ですが、お気づきの通り、これはあまりいい状態ではありません

 

 

おそらく、なぜあの作品の良さに気付けないんだ、ちょっと分かりにくかったかな、などと次作の推敲へつなげた思考へと変換していかなければなりません

 

 

それでも、時おりひどく落ち込んでしまいます

 

 

そのうち、受賞作が発表されて書店でそれを発見します

 

 

それを読んでまたひどく暗い気持ちになります

 

 

そして、受賞者を激しく妬みます(←自分で言っていてイヤになりますが)

 

 

そしてまた日常生活が何も変わらずはじまり、淡々と過ぎていきます

 

 

淡々ととは言っても、もちろん日常ですので、仕事でとてつもなく嫌な出来事があったり、友人と少し楽しいイベントがあったりと、何もなく過ごすわけでもありません

 

 

そして、気付けば立ち直っていて、次の作品が書けたり書けなかったりと次の季節を迎えます

 

 

それをもう何十回も繰り返してきました

 

 

ですから、一度の落選であまり深く落ち込まないようにする心理的準備はかなり上手になってきたような気がします

 

 

落選で落ち込んでいる方もいらっしゃると思いますが、あまりそのことを深く受け止めずに、全く違うことを考えたり、いつもと違う行動をしてみたりして、気を取り直して次の作品に向かっていきましょう

 

 

 

 

私はこの本を図書館でたまたま見つけて読んだのですが、非常に参考になりました。ストーリーを作ることに苦心されている方は多いと思います。なぜかといえば、ストーリー世界を作れていないからだ、ということでした。つまり、想像している世界のディテールが埋まっていないということですね。確かにその通りでした

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