職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

最終候補に残ったら、出版社の人に何を言われるのか(後編)

 

 

表題のタイトルもこれが最終回です

 

選考結果の連絡は、必ずしも時間通りにくるわけではありません

 

ものすごく難航する場合があるそうで、そういう時は一時間くらい遅れて連絡がくることもあります

 

待っている時間は落ち着かなくて仕方ないのですが、電話がかかってきたら担当者の人の第一声でなんとなく分かります

 

私はその声しか聞いたことがないのですが、残念そうというか覇気がない感じなのです

 

そして、選評結果を丁寧に教えてくれます。もちろんメモしながら聞いていますが、あまり頭に入ってきません

 

最終的にはX月に発表される雑誌で中身を確認してください、と言われます。雑誌を自宅に郵送してくれたりもします

 

落選の電話の日は、作家の人たちと飲み会があるようですぐに電話は終わります

 

後日、お誘いをいただきもう一度会ったりします。そして、来年も応募してくださいというようなことも言われます。最終候補に残ったら、基本的にはその方が数年くらいは自分の担当としてついてくれるようです

 

翌年も何かを書いたら、事前に会ってくれたり助言をくれたりもします

 

一度最終候補に残ったら、次から有利に進められるか、と興味のある人もいるかもしれませんが、私はNoだと思っています

 

彼らは極めて公平に評価してくれるので、顔なじみになったからと言って、特別に取り立ててくれるわけではありません

 

ただし、彼らは二次選考突破くらいまでの権力はどうもあるようなので、そこまでは面倒をみてくれるかもしれません

 

ですが、私が身をもって証明しているように、最終候補に二度残ってもなかなかデビューの道は遠いものです

 

そして、もう一つ付け加えるべきことですが、最終候補に残ったら翌年は必ず出した方が良さそうです。というのも選考委員も覚えてくれている人が多く、昨年の作品をさらに凌駕するようなものを持っていったら、伸びしろがあると評価してくれて、受賞するというパターンは少なからずあるようです

 

なので、皆さんにおかれましては、最終候補に残って最終選考日を上の空で待っているのではなく、受かっても落ちても次回作が必要だということを肝に命じていただければと思います

 

とはいえ、あの落選の心境で次回作を書くというのは相当タフなものです

 

そういう状況でも次の作品を書くことができる。そんなタフな精神力を持つ人こそが、受賞に値するのかもしれませんが

 

というわけで、長くなりましたが、最終候補について色々と書いてみました

 

他にも書くべきことがあったような気もしますが、それはまた思い出したらアップすることにしたいと思います

 

では、お互いがんばりましょう

 

名文 (ちくま学芸文庫)

名文 (ちくま学芸文庫)

 

 

これは、執筆に役立つかどうかは分かりませんが、文章を考える上で非常に参考に

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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