職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

『ゴッドファーザー』映画

 

 

久しぶりに映画を見ました

 

普段はあまり見ないのですが、一か月ほどAmazon Primeに登録することにしたので、何かしら見てみることにしたのです

 

ゴッドファーザー』です

 

もちろん、この映画タイトルにしても、流れる曲にしてもほとんど知らない人はいないくらい有名ですし、私もそれくらいは知っておりました

 

ただそれ以外は、イタリア人の怖いマフィアの話、、、くらいで何の興味もなかったのですが、強く勧める人がいたので見ることにしました

 

三時間くらいの、そうとうな力作でした

 

この作品は、偉大な長編小説を読んだ後に数日たっても余韻が残っている、、、というレベルのとてつもないものでした

 

1972年に作られたようですが、画像もきれいでCGもないので、リアリティがあります

 

そして、私も映画のことが詳しくないのでえらそうなことは申せませんが、どの役者さんもとてつもなく演技が上手なのです

 

ずっと本当の話を見ているような気分でした(ものすごく素人な表現で稚拙な感想ですみません・・・)

 

これだけ長いこと名前を残す作品なので、単純なマフィア闘争の話ではありませんでした

 

おそらくテーマも一つではありません

 

くくってしまうと単純になりすぎてしまいますが、家族、恋人、世代交代、政治、意思決定、孤独などなど、相当な要素が含まれています

 

ですが、それらのテーマが散漫としておらず、うまく混ざり合い、舞台は一カ所にとどまらないので、作品としてのスケールと奥行きがあります

 

そして、この作品は対称的な構造をいくつか持っていて、さらに作品としての深みが増していました

 

例えば、日本ではあまり馴染みのない洗礼式という、生まれたばかりの幼児に対して行う、家族が集まっているシーンがあるのですが、その場面でマフィア襲撃のシーンが挿入されて、人が死にます

 

これは分かりやすい形での生と死の対比になっているものと思われます

 

その他にも、結婚式と葬式のシーンがあり、親と子の構造があり、明るさと暗さ、愛情と怒り、世代交代による組織の違い、などなど、おそらく意識的に取り入れられた、美しく層をなす構造が随所にあり、綿密に計画された作品だと分かります

 

ただ、こんなことをごちゃごちゃ言っておりますが、作品を見ている間は何も考えておらず、というか考えることもできず、作品世界にどっぷり浸かっておりました

 

「ああ、なんだか重厚でとてつもない作品を見てしまったな・・・。でも、なんでこんなに素晴らしい作品だったのだろう」

 

と眠れずに考えながら反芻しているうちに、随所に工夫があることに気付かされたというわけです

 

まだご覧になっていない方のために、なるべく細かい内容に踏み込まずに感想をお伝えしたので、上手く説明できたかは自信はありません

 

ですが、この作品は何度か見てもいいと思える、私にとって本当に数少ない貴重な映画でした

 

深層まで奥行きがあり、登場人物も多彩です

 

その分、途中で「これ誰だっけ」という、私のいつもの混乱が生じるのですが、そこはネットなど使うとますます理解が深まり、様々な出来事に合点がいくようになります

 

www.thecinema.jp

 

ご参考までに上記のようなサイトを見つけたので、添付しておきます

 

他にも類似サイトはたくさんありますし、そもそも”ゴッドファーザー”と検索窓に入れると、上位に”相関図”というキーワードが出てくるくらいなので、初見で理解するのはそれなりにタフなのだと思われます

 

ただし、『戦争と平和』と同じで、多くの登場人物を理解して読解することにより、さらなる深みを知ることができる、、、そんな作品かもしれません

 

 

これぞ風格というものでしょうか。ゴッドファーザーのみならず、マイケルも風格がついてきています。Amazon Primeでは続編である2も3も見ることができるようなので、近いうちにこれらも続けて見たいと思います

 

 

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