職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

作品の着手から完成まで(その1)

 

 

人はどのように作品を作り上げるのでしょうか

 

プロの方も含めて、創作過程をオープンにしている方もいらっしゃいますが、作品が生まれる最初から最後まで解説しているものは、あまり多くないように思います。わたしが知らないだけでしたらすみません

 

プロになっていない私が公開したところであまり説得力がないような気もしますが、もしかしたらどなたかの役に立って、文学の裾野が広がる可能性も全くのゼロではないと信じて、ちょっと書かせていただきます

 

 ただ、自分でも次作がどのように発想が生まれて、過程を経て、形作られるのか、よく分からない部分もあります

 

それは、「なぜあなたの子供は生まれて、あのような人物になったのですか?」と親が聞かれるようなもので、ずっと近くで見ていたにも関わらず、親であっても答えいくいのと似ているのかもしれません

 

同じ親であっても、兄弟姉妹は全然違うタイプの人ってことが大半ですし

 

くどいですが、「なぜあなたの教え子は、ああいった選手になったのでしょうか?」と聞かれても、監督は明確な答えを見いだせないのにも近いと思います

 

それが良いものであろうが、悪いものであろうが、出来上がった人(もの)を、監督者ですら何か解説しようと思っても、できちゃったものは仕方ない、と言わざるをえないのかもしれません。これは説明責任を逃れているように見えつつも、かなりの部分でやむを得ないような気もしてしまいます

 

それほど、作品というのは自立的なものだと感じます

 

だからといって、作者が「いやいや、私が作者とはいえ作品は独り歩きしてるので、私にも何がなんだか分かりません」と言うのも、ためらわれます

 

一時期、子の犯罪はどれだけ親に責任があるか?という議論が展開されていました。それを聞いた時、私は作者と自作の関係性のことを想いました

 

私は自分の作品について自覚的である一方、全く分かっていないのだなぁ、とも思っています

 

それを痛感したのは、やはり赤の他人からの自作への選評です。誰か読んでくれた人が何らかの感想をもらうのがいいと思います

 

私には近しい人に読んでくれる人がいなかったので、最終選考に残った時に読んでくださった作家の方々の意見が大変参考になりました

 

受賞していないですし、他の方が受賞者なので、それに比較されて辛辣な意見も多かったです

 

ですが、自分では想像していなかった読み方をされたりして興味深いものがあります

 

私は男性なので、女性の意見というのは非常に目新しいというか、自分でも想定外の感想をいただけることが多かったです

 

なので、男性の方は女性に、女性の方は男性に読んでもらうと、全く別の視点が提供されるので有意義かもしれません

 

前置きがとてつもなく長くなりました。ですが、この話をする際には避けて通れないような気がしたので書かせていただきました

 

次回からは、自分の作品がどのように生まれて書かれていくのかを実際に追っていきたいと思います

 

新装版 されどわれらが日々 (文春文庫)

新装版 されどわれらが日々 (文春文庫)

  • 作者:柴田 翔
  • 発売日: 2007/11/09
  • メディア: 文庫
 

 

意外にも酷評が多くて驚きました。私は好きですけどね。ちなみにブログ本文とは何の関係もございません・・・

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