職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

お酒との適度な関係性

 

 

かつては酒豪の作家というのはたくさんいたように思います

 

お酒を飲んでこそゲイジュツカだ、といわんばかりの風潮は昭和の中期くらいまではあったように見えます

 

(私はその時代に生きたわけではないので、本当は知らないわけですが、、、)

 

それはそれで、無頼派的で魅力的なところがあります。銀座で出版関係の人たちを集めて美味しいものを食べて、美酒を飲むのも気分がいいことでしょう

 

ですが、いつの頃からか(おそらく不況に入ったあたりから)流行らなくなってきたような気がします

 

そういった作家像を人々は目指さなくなった部分はあるのではないでしょうか

 

例えば、角田光代さんなどはサラリーマン作家のように呼ばれています。実際、私はそういう番組を見たことがあります

 

彼女は自宅があるのですが、そこでは執筆をしません。近くにアパートを借りて、決まった時間に起きてそこへ通い、まるでサラリーマンのように規則正しく執筆をしているようです

 

あまりはっきり覚えているわけではないのですが、そのアパートには本当に必要最低限のものしか置いておらず、彼女は静かに執筆と向き合っていました

 

正直言って私も彼女の生活スタイルの方が、銀座で豪遊する作家より憧れてしまいます

 

例えば、村上春樹もマラソンなどをして規則正しい生活をして、健康にはずいぶん気を使っているように見えます(とはいえ、若い頃は相当な量のビールを飲んでいたようですが)

 

実際、中島らもさんのように、お酒によって、執筆のヒントにするような方もいらっしゃるかもしれませんし、そういう方法もアリだとは思います

 

ただ、私個人で言えばお酒を飲むと頭が機能しなくなります。ですので執筆に集中したい場合は飲まないことにしています

 

とはいえ、お酒の力で何らかの着想を得られることは確かにあります。なので、アイデアを創出する時点では、何度か試してもいいかもしれません

 

注意すべきは、アルコール中毒にならないように、量や回数を控えて試すということでしょうか

 

お酒というのは、長期的には体や頭を蝕んでいくものに違いありません

 

と、まあ私がごちゃごちゃ言っているのは、ちょっと最近酒量が増えておりまして、少し危機を覚えているからです

 

とはいえ、週に1日か2日ほどですし、酒量もビール一缶に日本酒を4合くらいなので、それほど多くはないかもしれません

 

ですが以前の私は自宅ではお酒を一切飲まずにおりました。全ては執筆のためでした

 

時は経ち、お酒のおいしさを知るようになり、あまりに仕事で疲れるようになると、週に一度だけはお酒でも飲もうという気持ちになってしまいます

 

アルコール中毒の始まりはそういうところからのような気もします

 

全ては執筆のためと心に誓い、これ以上は酒量が増えないように注意していきたいと思います!

 

中島らも『ガダラの豚』全3巻セット (集英社文庫)
 
【合本版】ガダラの豚 (集英社文庫)

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もしこのすぐれた作品がお酒の力によってつくられたとしたら、距離を置くのではなく、お酒を飲みながら上手に執筆する方法というのを模索してもいいかもしれません

 

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