職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

たまの日帰り旅行で宗吾参道へ(前編)

 

 

Aioon

 

 

全く知らない土地を歩くのが私は好きなのですが、そうは言っても、いきなりどの街に行けばいいのだろうという迷いが生まれます

 

 

どこでもいいとはいえ、「じゃあ、適当に電車に乗って気になったところで降りよう」というような、ぶらり途中下車ほどの度胸はありません

 

 

なんか面白そうだなぁと思えるところにある程度狙いを定めて向かう、というのが初心者のやり方になってしまいます

 

 

知らない町散策を得意とする知人がいれば、いろいろとお勧めポイントなどを教えてもらえるのかもしれませんが、私にはそういう知人も残念ながらおりません

 

 

そういうわけで、いろいろな書籍を読んだりして気になったところをメモして、後日の候補とする、という風になります

 

 

そのメモの中の一つが、今回訪れた「宗吾参道」になります

 

 

実は、これは宗吾参道駅という、れっきとした電車の駅名です

 

 

普通、駅と言えば、秋葉原とか大宮とか川崎とか、何となく類型的な名前が付されているわけですが、この宗吾参道という駅名はそれなりに私には衝撃的でした

 

 

駅なのに、道ってついちゃってるよ、という驚きでした

 

 

そして、調べてみるとどうもこの駅は適度な散歩コースのようにもなっているようで、私にはうってつけでした

 

 

私はとある晴れた日に私は会社を有給で休み、出発することにしました

 

 

電車をいくつか乗り継ぎながら、宗吾参道駅に向かいます

 

 

そして、駅に降り立って駅名を見上げると、宗吾参道駅と見事に書かれていて、いよいよ念願の場所に来たのだと実感が湧きます

 

 

ちなみに、この駅は一階がホームで二階が改札なのですが、トイレは一階のホームの隅っこの方にあるので、利用される方はご注意ください

 

 

駅を出てまず向かうのは宗吾霊堂というお寺になります

 

 

坂道をずっとのぼっていくのですが、普通の道に立派な門が途中にあったりして、宗吾参道たる名前にぴったりの道が続きます

 

 

途中、売地と書かれた空き地があったりして、本当にその土地を買ってしまいたくもなってしまいます(そんなお金はないのですが・・・)

 

 

その日は平日だったためか、ほとんど人はおらず気持ちよく歩くことができます

 

 

とはいえ、休日になって急に混むような感じもしません

 

 

ゆっくり歩いて20分くらいで宗吾霊堂には着きます

 

 

敷地内はひっそりとしていて、誰もいないと思いきや、ベンチに上半身裸のおじさんが座っていて、度肝を抜かれました

 

 

見てないフリをして、ゆっくりと歩きながら大本堂へ向かいます

 

 

ところで、この宗吾参道とはそもそもどういう名前の由来かということをご説明していませんでした

 

 

かつて江戸時代初期に、佐倉惣五郎という義民がいて、重税に苦しむ領民を代表して奉行や家老に重税の廃止を訴えるのですが、何度も却下され、ついに一人で時の将軍徳川家綱に直訴します

 

その結果、佐倉惣五郎の訴えは受け入れられて、この佐倉の人々は助かることになるのですが、代わりに佐倉惣五郎は磔となり、死罪となってしまいます

 


この佐倉惣五郎の通称が宗吾ということで、後世までも語り継がれる人物として今にいたるまで祭られているということになります

 

 

とはいえ、実在する人物かどうかは謎が多いという意見もあるようです

 

 

詳しくお知りになりたい方はWikipediaをご覧くださいませ

 

 

 

 

日帰りで、いつもの通りたいしたことが起こらないですが、次回に続きます・・・

 

 

これが荘厳なる宗吾霊堂。史実かどうか私には分かりませんが、きっとそれに近い人物はいて、この佐倉の人々をお守りになったのだと思います

 

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