職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

転職といふもの(前編)

 

 

あまり会社のことを書いてもなあ、と思いつつも時間の大半を会社に費やしているので、やはり書こうとしてしまうものです

 

私はある会社でそれなりに長く勤めてきましたが、転職することにしました

 

本当は、この会社を辞めるときはサラリーマンを辞めるときと決めていて、それは私にとって職業作家になる予定でした

 

予定は大幅に変わり、職業作家にはなかなかなれず、なぜか会社で重責を担ってしまうという、あるまじき方向へと向かってしまいました

 

これは完全に私の失態なのですが、人間とはなかなか変わることができないものです

 

結局、どの会社に行っても「こいつは断らないから無理なことも押し付けてやれい」という会社や上層部に対して、何ら反抗的な立場をとらず、持ち帰って考えてしまうという、私の癖は永久になおらないのでしょう

 

なので、職場を変えたところで数年経てば同じようになってしまうだろうというジレンマはあるものの、とりあえずは一旦去ることにしました

 

なぜ去るかといえば、次の会社が決まったからですが、なぜ次の会社を探そうと思ったかといえば、やはり現職への不満があるからです

 

が、、、まあそういうことは言わない方がいいので、一旦そのテーマは避けたいと思います

 

ところで、今私はとあるカフェの屋外でこのブログを書いているのですが、隣はスポーツ用品店です(ちなみに私がカフェに行くというのは非常に珍しいことです・・・。自転車の修理の待ち時間をつぶすために。。。)

 

そこで開店の準備をしている人がいるのですが、その横をキックボードである女性が通り過ぎながら「ハァロォゥ」と言いました

 

そして「おはよぉ」と店員が言いました。そう、キックボードの彼女は店員だったのです

 

キックボードで通勤して、あんなに明るく挨拶できる職場もあるのですね

 

彼女にとって、仕事の開始は地獄を意味しておらず、楽しさの始まりなのだと思われます。

 

通勤という私の言葉にすら、彼女は違和感を覚えるのでしょう

 

多くの人が給料や条件にこだわってしまうと思いますが、そういう人は軽やかな生き方はできないに違いありません

 

そういう私も結局は通常のサラリーマンのような仕事をまた選んでしまっているのですが・・・

 

さて、話はまた元に戻ります

 

ところで、現職は人の出入りがそれなりに激しいところです

 

なので、自分がここまで長く勤めるとは思っていませんでした

 

そして、これまで多くの人を見送ってきましたが、自分がいざ去る番になって、ようやく気づいたことがあります

 

それは、「今まで私は、去ろうとする彼ら彼女らの気持ちを一切理解できていなかった」ということです

 

私は彼らの背中を見ながら、考えることはだいたい同じでした

 

「羨ましいな、ここから脱出できて」

 

いつも私は彼らをそう見ていました

 

というわけで、次回に続きます

 

 

 

 今回の群像新人文学賞は、三つ掲載されていますね。当選作二つと、優秀作一つです。そういうこともあって、ものすごく太くなっています。じっくりと読み込んで何らかのヒントを得たいですね

 

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