前にも書かせていただいたと思いますが、これまで、それなりに文学賞に応募してきましたが、私がこれまで出してきたのは以下の五賞のみです
・文藝賞
数ある賞の中でも、この五つの難易度がめっぽう高いことは理解しているのですが、職業作家になるためにはやむを得ない選択だとも思っています
これらの賞は非常にレベルが高く、応募者も数千人を超えるので、受賞はたいてい一人なので本当に狭き門です
多くの方がご存知だと思いますが、この賞をとったら芥川賞が見えてくる場合もあります
文学作家として生計を立てるには、ほぼ必須の登竜門と言っても過言ではないかもしれません
とはいえ、この賞をとったとしても、職業作家として歩んでいけるわけでもありません。うーん。本当に厳しい世界です
そして、受賞しても第二作、第三作が出せずに、いなくなる作家もいます
それは作者が書けなくなる場合もありますが、一定のレベルに達していないという理由で出版社が何度も書き直しをさせて、出版させないこともあるようです。それは私がとある賞の最終選考に残った際にお会いした出版社社員の方にお聞きしました
そういうわけで、職業作家になるためには、すぐにデビューできればいいというよりは、何本かはストックしておいた方がいいという意見もあります
ですので、予選通過できなかったとしても、落胆せずにストックが出来たくらいに思っていた方が精神の安定を保つためには、良いかもしれません
私も自信作が落ちたときは、非常に落ち込みますがくじけずに何度も新しい作品に挑んでいます
ここで、私のこれまでの戦歴をまとめてみました
書いてあるものは最終的な結果で、二次予選通過と書かれている場合は、一次予選通過を含んでいません
かっこ内は、何度その結果だったかという回数を記載しています
・文學界新人賞:二次予選通過(1回) / 三次予選通過(1回)
・新潮新人賞:二次予選通過(2回) / 最終候補(1回)
・すばる文学賞:一次予選通過(1回) / 二次予選通過(2回) / 三次予選通過(1回)
・文藝賞:二次予選通過(1回) / 三次予選通過(1回)
・群像新人文学賞:一次予選通過(3回) / 二次予選通過(2回) / 三次予選通過(1回) / 最終候補(1回)
あえて年度を記載しなかったのは、私個人が特定されないためですが、全て20XX年代のことです
これだけ予選通過していて最終候補も二度体験しているのに、デビューしていないというわけです。ここまで何度も送り吟味されているのに、プロになれていない事実で、何か本当に才能がないと思ってしまうことがあります
そして、文学賞が一年に一度の開催ということを考えれば、私がそれなりの年月をかけて挑戦してきていることがお分かり頂けたと思います。
(ちなみに文學界は一時期、一年に二度の募集がありました。現在では一年に一度の募集になりました)
特に、最終候補になって出版社から連絡がきたのに落選すると、もう二度と再起できないんじゃないかと思うくらいに落ち込みますし、会社の仕事にも影響を及ぼすほどです
が、今回の話からは逸れるので、最終候補の話は後日に回したいと思います
本日はここまでにして、次回は私自身それぞれの賞に応募して、予選も通過しなかったり、一次や二次通過したり、最終候補に残ったりした中で、どういう印象を持ったかを書いていきたいと思います
そういえば、来月は新潮新人賞の予選発表ですね