職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

文学賞、これまでの戦歴(中編)

 

 

たくさんの作品を書いて応募し続け、一つお伝えしたかったことは、自分の中で自信があるものは比例して結果がよかったのか、それとも良くなかったのか、ということです

 

結論からいえば、自分の評価と選考結果は全く違いました

 

とてつもなく自信があったものが、一次予選も通らないことは普通にありました

 

一方で、全く自信がなかったものが最終候補に残ったこともあります

 

これまで新潮と群像で最終候補に残ったことがありますが、両方の作品ともそこまで強い自信はありませんでした

 

ですので、応募しようかしまいか迷っている人は、応募した方がいいと私は思います

 

とはいえ、これは推敲に推敲を重ねた上で、という意味です

 

もっと良くなるかもしれないから今回はやめて次回にまわす人もいると思いますし、それで成功する人もいるとは思います

 

それでも一旦は出してみて、次の作品に取り掛かるべきのように思います。というのも、職業作家を志す以上は、次々押し寄せてくる締切に対応できる力がなければ、結局は生き残れないだろうからです

 

そして目の前に出来上がっている自作が、いいものか悪いものか自分では判断できない以上は、とりあえず出してみて、審査員の方に判断してもらった方が賢明です

 

とにかく量産していけば、自分ではあまり気に入らなくても、受賞する可能性が増えることに間違いありません

 

もちろん、文学を目指す方は強いポリシーなどもあると思います。例えば、一定のレベル以上でなくては出さない、など

 

ですが、自分では納得できないものでも他人が納得できる場合があるように思います

 

私がこれまでたくさん応募してきたのは、上記のような考えが根底にあるためです

 

少なくとも、私は自分の批評眼を信頼していません(ここは皆さんとは違うと思っています)

 

例えば、こんな質問に置き換えてみたとします

 

「あなたの一番好きな小説はなんですか」

 

この答えにあなたは窮するはずです。聞いてきた相手だとか、聞かれたタイミングで随分答えは変わるはずです

 

小説というのは好みであり、自分が置かれた状況で共感に大きな差ができます。批評とて同じです。通常時では見えなかったものが、特殊な環境で読んだ場合に別のものが見えたりもします

 

もちろん私はアマチュアに過ぎないので、プロの作家の方に比肩するべくもないですが、人間の評価というのは恐ろしくブレやすいことに間違いはないように思います

 

だとすれば、とりあえず数を打ちまくっていくしか方法はないと私は思いました

 

例えば、書きながらこれは駄作になる予感がすると感じていたとしても、最後まで書ききるべきです。書き終わったあとに悪くないと思えるかもしれませんし、結局落選するかもしれませんし、悪いと思ったものの意外といいところまでいくかもしれません

 

メッセージとしては、「推敲はどこまでもするものの、自作の評価を自分で貶める必要はないですし、過度に自信を持つべきでもない」ということです

 

出来上がったものは、賞に送ってみて結果を素直に受け止めて次にいく、ということを繰り返すしかない、というのが私の現在のやり方です

 

では、次回はそれぞれの賞でどんな差異があると感じたか、などを書いてみたいと思います

 

群像 2020年 09 月号 [雑誌]

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  • 発売日: 2020/08/07
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群像は超有名作家をたくさん輩出しているので、憧れている人も多いかと思います。締め切りが10月末日なので、他の賞とは分散して応募するといいかもしれません

 

 

 

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