かねがねシルクロードに行きたいと思っていました
なんか憧れてしまうじゃないですか、シルクロードって
ですが、シルクロードはなかなかアクセスが容易ではなく、現役世代が手軽に行くには比較的難しい場所です
しかもシルクロードとはいっても、広くとらえるならば西安からローマまであります
シルクロードに行くと言いますが、具体的な場所はどこでしょうか
これは私見に過ぎませんが、大半の人は敦煌やウルムチやカシュガル、サマルカンドなどの街を想定されるかもしれません
これらの都市には長い歴史があり、シルクロードにちなんだ建造物があり、想像がかきたてられます
シルクロードに行けない間、私はいろいろな本を物色して、それを読みながら、どんな場所なのだろうかと夢想して楽しんでいました
そういう時に、書店で見かけてたまらず買ってしまった本があります
海外に行った時、現地の人々が普段どんな家に住んでいて、どんなものを食べていて、どんな家族構成で生活しているのか、知りたくなることがあります
ですが、ただ街を歩いていても、彼らの生活までは分かりません
ホテルに泊まっていては、彼らがどんな家に住んでいるか知る機会はありません
レストランで彼らが食べているものを見ても、彼らがスーパーで何を買ってどういう風に調理しているかも分かりません
ですが、この本はウイグルの人々が毎日どんなものを食べ、何で生計を得ていて、どんな間取りの家に住んでいるのかまで書いてあるのです!
(ほとんどの人の琴線には、何も触れていないのは理解していますが、続けさせてください・・・)
さらに、一般的な婚約事情なども記載されているし、衣服に対するこだわりなども書かれているのです(彼女たちは派手な色が好きだとか)
この本は現地の人の暮らしを知るという意味で素晴らしいですが、だからといってこれでウイグルの人たちのことが分かったとは言えません
やはり異文化というのは、一冊本を読んで理解できるものではないです
実際に彼らと接して、なぜ彼らはこのような行動をするのか、と自分で疑問を持って考えていかなければなりません
その時に改めて、この本の理解が深まるのかもしれません
海外に行くと、人々の不思議な光景を見ることがよくあります
こういう本で補足をしておくと、彼らがそういう行動をしたのは、こういう背景があったからか、と分かることがあるような気がします
シルクロードに行く人はガイドブックは買わずにこの本一冊だけでいくのも乙かもしれません
どんな旅になるかは分かりませんが・・・
ちなみに、私は積年の夢を叶えて、シルクロードへ一人で行くことになりました。その話もまた機会があれば、お伝えできればと思います