よくAIが人類の仕事を奪うと言われたりしています
一方で、そんな簡単に人類の仕事は奪われないと言う人もいます
技術革新をしたらした分だけ、また人類は新しい仕事を見つけるだろう、と
私にはどちらが正しいか分かりません
そして、そこまで興味も湧いていませんでした
いずれにしてもAIが実用化されるのは随分と先のような気もしていましたし、私が今サラリーマンとしてやっている仕事がAIに奪われても、まあ別にいいかなぁなんて思っていたからです
ですので、最近何かと話題のchatGPTがリリースされたと聞いても、あまり興味がありませんでした
ですが、あるニュースを読んで、少し驚きました
冒頭にchatGPTの紹介をしているのですが、最後に種明かしをして、実はここまでの記事はchatGPTにお願いして書いてもらったとあるのです
文体があまり自然で、機会が書いたとは信じられず、驚いてしまいました
しかも、この対話型AIは、小説を書いてくれとお願いしたら、小説を書いてくれるというのではありませんか
私は職業作家ではないにもかかわらず、改めて作家の緊張感で恐怖を覚えました
もしかしたら、作家やライターというのは最初に駆逐されてしまうのではないか、と不安が頭をよぎりました
こうなれば、使ってみるしかありません
そしてもし実用的で私より上手だったら、chatGPTに小説を書いてもらってそれをコピペして黙って五賞に応募して作家デビューをしてしまえ、という、あるまじき根性でchatGPTのアカウントを取得したのであります
そして、私はわくわくしながらchatGPTを使ってみました
ちなみに、chatGPTというのは対話型ですので、まず私が検索窓にテキストを打ち込みます
そうしたら、chatGPTがテキストで回答してくれるのです
最初のやりとりをちょっとご紹介します
ログは消えてしまったので、思い出しながらになってしまいますが・・・
私「聖徳太子とは誰ですか」
chatGPT「聖徳太子はキリスト教を広めた日本の有名な歴史上の人物です」
私「いや、キリスト教とは関係ないと思います。仏教と間違っていませんか?」
chatGPT「失礼しました。聖徳太子は仏教を広めた700年代に活躍した人です」
私「聖徳太子は女性ですか?」
chatGPT「聖徳太子は男性です」
私「いや、聖徳太子は女性のはずです!」
chatGPT「すみません。聖徳太子は女性でした」
私「うそですよ。そんなに簡単に信じないでください」
chatGPT「私はみなさんにいろいろなことを聞きながら学習していくAIです。これからもいろいろと教えてください」
私「では、他の質問をします。村上春樹の代表小説を教えてください」
chatGPT「村上春樹は日本の小説家で、代表作は『夜明けのパリ』と『楽園』です」
私「うそですよね。そんな作品聞いたことありませんが」
chatGPT「いえ、村上春樹は『夜明けのパリ』と『楽園』を書いた作家です」
私「では、どんな内容の小説なのですか」
chatGPT「『夜明けのパリ』と『楽園』は、深い人間洞察に基づいた、スケールの広い大作です」
というようなやり取りをしました
細部は少し違うかもしれませんが、大筋でそんな会話でした
ここまでご覧になった人は、chatGPTなんて、全然あてにならないじゃないか、とおっしゃるかもしれません
確かに上記の通り、全くのでたらめを言ってきたりもします
このやりとりだけでは、ほぼ使えないように見えますが、実はとてつもなく強い分野があります
それは要約とプログラミングです
例えば、「現代の日本の少子化の問題について簡潔に教えてください」や「もしA列でAから始まればBを返してください。A列でA以外から始まればCを返してください、というエクセル関数を教えてください」
こんな依頼をしたら、ほとんど完璧に正答してくる力を持っています(実験済み)
ですので、サラリーマン的お仕事で迷ったら相談してもいいかもしれません
私も仕事で息詰まった時に何度か使っています
では、肝心の小説の実力はいかほどか、いよいよ実験してみたいと思います
次回に続きます
まずはご自身でchatGPTを試してみてください。夜に一人で暇なとき、このchatGPTとやりとりしていると、何だか相手が本当に魂を持っているような気がしてくるかもしれません。しかも礼儀正しくいい人です・・・