職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

アイデアから小説へ

 
 
3月末の応募も終わり、会社の方の仕事が忙しくなり、しばらくは執筆があまりできない生活が続いていました
 
 
それでも、合間に少しずつ短編を書いていました
 
 
普段からスキを見ては、小説になりそうなことを探しているので、それらしいアイデアのストックはたまっております
 
 
ただ 、これは単にたまっているだけで、本当に使えるかどうかは、真剣に検討を進めてみなければなりません
 
 
いろいろと考えた結果、作品として完成させられそうだと構想を練って書きはじめてみても、実際に筆を進めてみると途中で崩壊することもしばしばあります
 
 
もしくは、思ったよりも分量が伸びなかったり、もっと長い作品になるはずだったのに、いつの間にか幕がおりていき、あっさりと物語が終わってしまうこともあります
 
 
さらには、短編として書いたものが長いことずっと気になっていて、ずいぶん経ってから急に長編に変えたくなってしまうこともあります
 
 
いずれにしても、このアイデアを具現化する作業というのは大変で難しくて苦労するのですが、もしかしたらこれが最も充実している時間なのかもしれません
 
 
イデアについて一つ思うのは、思いついてすぐに着手すると、失敗しやすいという傾向があります
 
 
ただ、これはあくまで私の場合です
 
 
作家の方の話を聞いていると、アイデアが浮かんで、そのまま一心不乱に書いて、一週間後には仕上がっているという話もぱらぱらとお聞きします
 
 
(たしか、『限りなく透明に近いブルー (村上龍電子本製作所)』もそんな感じだった気がしますが、定かではありません)
 
 
今回、短編のトリガーとなったのは、五年くらい前に一人で行った博物館で見た展示品です
 
 
ある展示品がものすごく気になって、それに関して何か書きたいとずっと思っていて、一つの中編くらいにしようとしていました
 
 
途中までは順調に書いていたのですが、ある地点から急に進めなくなって、断念しました
 
 
そこから再開することなく、ずっと放置していましたが、急に思い出して何か別のアイデアと結びついて、短編として完成しました
 
 
それをきっかけにして、短編への情熱が湧いてきて、他のアイデアも短篇として作品化する気になってきたのです
 
 
いろいろと短編にしたいアイデアを寄せ集めて、6本くらいの短編が比較的に短期間でできました
 
 
これはなかなか不思議なもので、いつも新人賞用に応募する中編から長編の作品ばかり考えていると、なかなか短編がうまく書けなくなるものです
 
 
一方で短編を集中的に書いていると、短編ばかり書けるようになってきて、また中編、長編に挑むには少し気合が必要になってきたりします
 
 
世の中には短編作家と長編作家という大別がある程度されたりしていますが、この二つを書き分けるのはやはり難しいのかもしれません
 
 
短距離が早くてもマラソンでは勝てませんし、その逆もしかりということなのかもしれません
 
 
もちろん、両方書かれる作家もいますが、固め打ちというか、それぞれを書き分けるためには、ある程度期間を空けなければ難しいのではないかと思いました
 
 
ちなみに、この短編も長編もほぼ完璧な完成度で仕上げているのは、ジュンパ・ラヒリだと思っています(私の勝手な感想です)
 
 
日本の現代でしたら平野啓一郎氏はどちらも大変完成度が高い作家です
 
 
女性作家も日本にはいろいろすごい方がいらっしゃいそうです
 
 
ところで、以前にこのブログで、短編というのはなかなか発表機会がないと書かせていただきました
 
 
実際、私が書き上げたこの短編群も、プロでない以上は陽の目を見ることはありません
 
 
短篇の公募コンテストはほとんどないので、アマチュアで短篇を書いても、どうすることもできません
 
 
特にもったいぶる必要もないような気がするので、次回の更新では、その中の一つをアップしてみたいと思います
 
 
(未熟ですのでご容赦ください。そして、まったく興味ない方はスキップくださいませ)
 

 

 

 

 

うう、短編、長編共になんという質の高さ・・・。スケールの違いは、人生の苦難と比例するのでしょう。おそらく私は彼女ほどの苦楽を感じたことはないと言わざるを得ません・・・。

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