職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

コロナが終わった後の海外旅行(後編)

 

 

どこの国に行ったら、物語は生まれやすくなるかランキング・・・

 

なかなかこんなランキングはないと思いますが、誰の役にも立たないかもしれません

 

いよいよ第二位です

 

中南米

 

都市でも何でもなく広大な範囲です。正直に申し上げて、私は行ったことがありません

 

なので、どんな旅行になるのか全く分かりません

 

外務省のサイトなどによると、治安はあまり良くなくて地域によっては極めて危険だという話もあります

 

日本から行くのにも相当大変です。直行便はほとんどなく、アメリカなりで乗り換えが必要のようです

 

治安が悪く、行くのにも時間がかかります。日本人ともノリが違う人種でしょうし、一体なぜ・・・、と思ってらっしゃるかもしれません

 

が、この国にはどうも魔力があるようです

 

いや、魔術と言った方がいいかもしれません

 

文学に一大潮流を巻き起こしたマジックリアリズムという手法を生み出したのが、この中南米なのです

 

ja.wikipedia.org

 

マジックリアリズムとは何かと言えば、(私もあまり詳しくないですが)現実的には起きえないことが普通に起こっている、ということを表す芸術手法です

 

ものすごくシンプルに言ってしまうと、いわゆる超常現象のようなものが作中で起きるということになるかもしれません

 

マジックリアリズム中南米に限らず、文学に限らず、世界中に広がっている手法なわけです

 

が、実はこの中南米に住む人々の感覚からすると、我々からしたら超常現象であるものが、超常現象でもなんでもない普通のことだと言うことがあるそうです

 

例えば、ある虫がたまに人に話しかけてくるということが、ある地域では普通に市民の方々の共通理解だったりすることがあるそうです

 

これは私が捏造した話ですが、中南米の国ではこういったエピソードが事欠かないそうです

 

そんな場所が中南米を除いて他にあるのでしょうか。生きているうちに一度行ってみたい・・・。でも、ちょっとこわい・・・

 

さて、次は待望の第一位です

 

ーマレー鉄道ー

 

正確にはバンコクからシンガポールの鉄道ということになります

 

タイ、マレーシア、シンガポールという三ヵ国を体験することができます

 

沢木耕太郎の『深夜特急』でも有名かもしれません

 

バンコクのホアランポーン駅から出発して、この鉄道に乗ります

 

降りたい駅で降りればいいのです

 

ラーチャブリー、フアヒン、チュムポーン、クアラルンプール、ペナン、イポー、ジョホールバルシンガポール、、、

 

たくさんの魅力的な街があります

 

とはいっても、これまで紹介してきたランキングに比べると、このマレー鉄道には特別なものは何もないでしょう

 

ではなぜ、私はこれを一位に選んだのでしょうか

 

自分でも分かりません。ただただ若い時に初めて訪れた海外で、すごく楽しい思い出があるのです

 

ペナン島に行った時に、ちょうど改築のために壊されている最中のE&Oホテルを発見しました

 

ご存じの方もいるかもしれませんが、E&Oホテルというのは、私の敬愛するサマセット・モームが好んでいたホテルです

 

私は工事中のE&Oホテルに忍び込み、そこから海を見ました。あのモームが見た海と同じものを見ている

 

そう思ったら、とてつもない高揚感が湧いてきました

 

いつか作家になって、このホテルに泊まってみせる。。。

 

私も若かったからかもしれません。なんだか、マレー鉄道にはそういった魔法のような瞬間が訪れるような気がするのです

 

この長い区間の鉄道を、途中下車をしながら旅をしていたら何かかけがえのない出来事が起こるような気がします

 

と、一位の割には個人的な感傷になっていて、何をやっているのだろうと我ながら思ってしまいましたが、修正もせずにブログアップすることにいたします

 

 

マレー鉄道で旅をするのであれば、持っていく本リストからこれを外すわけにはいきません。改装されたE&Oホテルにはいつか必ず行きたいですが、まだ実現していません

プライバシーポリシー