職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

ずっと挑戦者が幸せ(後編)

 

 

前回、少し思わせぶりな終わり方をしてしまいました

 

ようやく表題に戻るのですが、おそらく幸せになりたいのであれば、ずっと挑戦者でいた方がいいと思います

 

政治家でしたら野党を、サラリーマンでしたら一般社員とかせいぜい係長くらいで留まった方がよいかもしれません

 

私はずっと職業作家になると心に誓っておりますが、もしかしたら今のこの職業作家を目指している状態が最も幸せなのかなぁと思うことがあるのです

 

私はデビューした人たちの気持ちをきちんと理解していません

 

もしかしたら職業作家にも、与党だとか、社長のようなしんどさがあって、デビューしたはいいものの「作家を目指しながらサラリーマンをしていた頃が一番幸せだったな」なんて思うのかもしれません

 

今の私の状況は、前述した”アルバイト=>契約社員=>正社員=>係長=>課長=>部長=>役員=>社長”の中の、正社員くらいなのかもしれないです

 

それ以上の位を目指したら不幸になるのかもしれません

 

ですが、私は後悔してもいいのです。それなりにしんどくて辛くて、金銭的に貧しくて、社会から批判を浴びるとしても、職業作家になりたいと思います

 

それだけ私はこの職業に憧れを抱いているのでしょう

 

一方で、憧れすぎていてデビューしたら失望も大きいかもしれません

 

前回、私は下記のように書きました

 

>「自分は管理職なんだ」という恍惚感を覚える人でしたら、管理職になっても毎日満たされていいと思います。

 

私にとっての職業作家というのは、そういう恍惚感がある気がします。ですが、その後に私はこんなことも書いています

 

>もちろん、そういう心理も分からないでもないですが、数週間くらいしか持続しないような気もします

 

これもあり得ると思っています。おそらく「書けない苦しみ」というのを、私は今まで感じたことがないです

 

マチュアは好きなことを好きなように書けばいいので、「書けない苦しみ」には陥りにくいでしょう

 

プロの作家は、もう筆を持った瞬間に世間の目を浴びることが確定しているわけで、アマチュアとは重圧の強さが違うでしょう

 

体育館で平均台を歩くのと、高層ビルと高層ビルにまたがる棒の上を歩く、くらいに違うのかもしれません。双方とも同じ行為をするわけですが、周りの景色や置かれた立場によって、全く難易度が異なってくるでしょう

 

だからこそ、アマチュアの時代にたくさん作品を書いて、書き留めておきなさいと助言するプロ作家の方が多くいらっしゃいます

 

それも分かるのですが、どんな状況でも跳ね返したい。難しいと言われようとも挑戦してみたい、という私自身の気持ちがあるのです

 

というわけで、タイトルとは相反することを最後に言ってますし、なんだか単に自分の気持ちを吐露しただけの内容となってしまいました

 

もっと高いレベルまで議論を昇華できればよかったのですが

 

ただ、一つ言えるとしたら、今のこの職業作家になれない期間に腐るのではなく、今は今で好きなように書いているわけで、後から考えたら苦しくも楽しい時間だったと思えるのかもしれない、と自分を慰めながら前に進むということなのかもしれません

 

 

『銀座のカラス』がKindleになっています。今読むと少し時代が違い過ぎるのかもしれませんが、古き良きサラリーマンの時代がよく描かれています。これはほぼノンフィクションなので、椎名誠本人はしんどかったのかもしれませんが、こんな風に過ごせたらサラリーマンも楽しかったんだろうなぁと読者の私は思っています

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