職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

中間管理職の悲哀

 

 

こんな手垢のついたタイトルを付けてしまいましたが、実は私は中間管理職なのであります

 

「うーん、まったく興味持てないなぁ」とおっしゃる皆さまのお顔が見えたような気がしました(が、、、続けてみます)

 

かつて、中間管理職になった先輩に、何がつらいかを聞いたことがあります

 

彼はその時にこう言いました

 

「自分の上司との関係性よりもさ、部下との関係の方がしんどいわ」と

 

どうも、自分の上司というのは当然ながら管理職であり与党サイドなので、中間管理職の気持ちはよく分かってくれるようです

 

私も今ではその言葉の意味が少しわかるような気がします。ただし、直属の上司がめちゃくちゃ位が高かったり、外国人の方だと、同じ与党という感覚がないので、部下よりもやりづらいかもしれません

 

その助言を与えてくれた先輩は、若い女性の部下との人間関係に苦しんでいました。年の差が結構あったとはいえ、かなり温厚な先輩で、無理やり何かを押し付けたり、できもしないことを理不尽に問い詰めたりするタイプではありません

 

その女性社員は遅刻や欠席が多く、納期に対して忠実ではない性分があったようです

 

確かに、その子の上司だときついだろうなぁと私は横目で見ていて思いました

 

そして、私が中間管理職になってどうなったかといえば、やはり上司よりも部下との関係に苦しむことが多いです

 

自分でいうのもなんですが、中間管理職になるような人間は基本的に上からの命令を忠実にこなそうとします。だから、会社からそんなポジションを与えられてしまうのです

 

はっきり言って、本人の能力が高いかどうかは、あまり関係がないと思われます

 

そういう観点では、中間管理職に選ばれた以上、その人は上司とはうまくやっていく潜在的な素質があるのかもしれません

 

我ながら悲しさしかありません。このブログで明言している通り、私の希望は職業作家になることであり、中間管理職など正反対に位置しなければならないポジションだと思っていましたし、今でも思っています

 

だから会社ては、あまり目立たないように隅っこで静かにしていたのですが、それが従順だと会社からは思われてしまったのでしょうか

 

私はその会社の中ではそれなりの若さで、中間管理職になってしまい、年上部下ばかりの中で、とてつもなく苦しい毎日が続きました

 

年上部下とはいっても、それほど嫌なことをしてくるわけではありません。私がいたらない上司にもかかわらず、皆さんそれなりに尊重してくれたりして、私がほとんど理解していない業務のこともきちんと丁寧に説明してくれたりします

 

ですが、やはり気を使ってしまって、息苦しくなってしまいます

 

かといって、年下の部下に対して気さくに話せているわけでもなく、彼ら彼女らからも、さほど慕われてもいません

 

そもそも年上部下には遠慮するのに、年下部下だと急に尊大になるなんて、できるはずもありません

 

私は年上でも年下でも敬語をつかって、丁寧語で話をしますし、メールの文章も気を使います

 

中間管理職は全然向いてないなぁ、早く下ろしてくれないかなぁと思いながら、毎日仕事をしています

 

私は清廉潔白などではなく、ずるいことを考える人間ですが、これまで給料アップや待遇向上をお願いしたことは一度もありません

 

なぜならば、私には他になりたい職業をずっと持っているからです

 

今は仮の場所だと思っている人は、給料や待遇の交渉などしないでしょう

 

だから、管理職になってほしいと言われた時は激しく断りました。確実に執筆時間が削られます

 

ですが、もう人事上の処理も終わってしまったし、まずは一年でいいからやってみて、と言われて、しぶしぶ受け入れざるをえませんでした

 

そして、それからもう数年経っているので、そろそろお役御免にしてほしいとお願いしているのですが、全く受け入れてもらえません

 

かつて、管理職になったらずいぶん人は偉くなるんだろうなぁと思っていました。私が社会人になった時、上司たちはみな等しく威圧的で尊大にふるまっていました

 

今、私は上司よりも部下よりも小さくなっています

 

二十歳くらいの時に、「三十歳くらいになればもう少し成長しているだろう」と思う心境に似ているかもしれません。三十になっても大抵の人は想像していたような成長をしていないようです

 

いやいや、いけません。こんな愚痴みたいな文章なんて書いてないで、執筆をして自らの人生を切り拓くのです!

 

 

私はどれだけ仕事で悩んでもビジネス書の類いは読まないことにしています。素晴らしいことが書かれていたとしても、結局自分がきちんと実践できないので。そして、「あの人、絶対XXXって言う本読んだよね~」とか言われたくないですしね。。。

 

ちなみに、上記の本はお勧めです。私は外資系企業に勤めており、いろいろ思うところがありました

プライバシーポリシー