職業作家への道

自分の文章で生活できるなんて素敵。普通の会社員が全力で小説家を目指します

執筆

作家にとっての外国語(英語上達法?)

外国語が堪能な作家というのを散見します 芥川龍之介、大江健三郎、村上春樹、池澤夏樹などなど。私が知らないだけで他にもたくさんいるのかもしれません 他の言語を学ぶことで日本語の表現力が増えるという話も聞いたことがあります ちなみに私が敬愛するジ…

最終候補に残ったときの注意点(後編)

前回は、最終選考に残ったときから受賞までの注意点を書かせていただきました 今回は、落選したあとの注意点を書いてみたいと思います 最終選考の日の夕方、出版社の人から電話がかかってきます それについては、以前下記に書かせていただきました towriter…

最終候補に残ったときの注意点(前編)

新年もしばらく経ちましたが、みなさまは平常に戻られましたでしょうか 私はまだぼんやりしていて、新年のやる気はみなぎっておりません(ただしそれは仕事のことです) さて、本日ですが、もしかしたら、これまでの内容と一部重複するところがあるかもしれ…

小説のタイトルの付け方(後編)

いよいよ最後になります 『蛇にピアス』と『甘い死臭』には、共通点があります それは、、、「単語+単語の構成」であることと、「違和感のある組み合わせ」ということです 例えば、蛇という言葉と親和性のある言葉があります。なんでしょう。「細い」、「長…

小説のタイトルの付け方(中編)

前回は、よいタイトルの作品を私が恣意的にとりあげてみました ですが、タイトルというのは中身と同じく、個人の好き嫌いで大きく評価が変わるもののようです 例えば、皆様が仲の良いお知り合いに、「この小説のタイトルっていいと思わない?」と一度お聞き…

小説のタイトルの付け方(前編)

このような表題で文章を書き始めてしまいましたが、正直に言って私が聞きたいくらいです はっきり言って、私はタイトル付けがめちゃくちゃへたです 自分でも驚くくらいにイマイチです (じゃあ、内容はレベルが高いんだろうな?というご指摘はお控えください…

自分の才能の限界について(その4)

いよいよこのシリーズも最終回です いつも同じような作品になってしまう場合、どのようにしたら自分のパターンを脱却できるかという話です 方法はいくつかあると思います [人物] まず、自分がよく好んで作ってしまう人物像があるわけですが、それを強く自覚…

自分の才能の限界について(その3)

今回で第三回目です あまりまとまっていない流れということは自覚していつつも、続けさせていただきます 次に考えたいのは、自分の限界の認知ということです 自分の才能があるかないかは別にして、もっといい作品を書きたい私たちが、次の高みを目指すにはど…

自分の才能の限界について(その2)

前回からの続きです。ですが、、、まとまりがなさすぎて、ここから読んでも支障がなかったりするかもしれません(期せずして・・・) ところで、大江健三郎が、「奇妙な飼育」「死者の奢り」「飼育」など数々の短編を引っさげてデビューした時、多くの作家志…

自分の才能の限界について(その1)

突然ですが、文豪と言われている作家は自殺された方が多い印象です ぱっと思いつくだけでも、川端康成、三島由紀夫、太宰治、芥川龍之介、有島武郎などがいます 現代でも芸能人の方が自殺されたりして、我々は大きなショックを受けます もちろん、彼らの真意…

執筆と仕事の両立(後編)

前回からの続きです お仕事をしている場合にはどの時間を執筆にあてればいいか、です ・業務中:この時間はほぼ不可能ですが、まれに時間が空く幸運なひと時があるかもしれません。それを狙います。セキュリティや周りの視線の問題もあるので、原稿やスマホ…

執筆と仕事の両立(前編)

最初、タイトルを書くときに、「仕事と執筆の両立」と書いてしまいましたが、書き直しました どんな場合でも、執筆を最優先にすべしということで、執筆を頭に持ってきました この辺りは些細ながらも私は少々こだわっているようです・・・ 多くの人は執筆した…

どのルートで作家デビューを狙うか

新人賞をとらなくては作家になれないと思っている人は多いかもしれませんが、本当はいくつかあるように思います その中でも王道を私は五賞と勝手に呼んでいます。ちなみに文學界、群像、すばる、新潮、文藝の五つです ここからデビューすることが、職業作家…

純文学?エンターテイメント?カテゴライズについて

世の中にはさまざまな芸術がありますが、実に多くの種類のカテゴライズがされています。音楽も映画も、もちろん小説にしてもそうです ゴシック系、ロマン派、スリラー、ライトノベル、などなど、どの芸術も実に興味深いジャンルやカテゴリーがあります 芸術…

アイデアが浮かばない時は

執筆したいという意欲はあるものの、全くアイデアが浮かばないということがあると思います ただ、この「アイデアが浮かばない」という状態も多岐にわたるのかもしれません 例えば、何の構想も浮かばない状態から、冒頭や最後のシーンのように最後の1ピースが…

最終候補に残ったら、出版社の人に何を言われるのか(後編)

表題のタイトルもこれが最終回です 選考結果の連絡は、必ずしも時間通りにくるわけではありません ものすごく難航する場合があるそうで、そういう時は一時間くらい遅れて連絡がくることもあります 待っている時間は落ち着かなくて仕方ないのですが、電話がか…

最終候補に残ったら、出版社の人に何を言われるのか(中編)

前回からの続きです 出版社の人と会って、その後は仕事とバランスをとりながら、推敲を重ねます せっかくのチャンス、逃してなるまいと鬼気迫る心境で日々を過ごします そして、寝ても覚めても新人賞のことばかり考えています 仕事をしていても、オフィスを…

最終候補に残ったら、出版社の人に何を言われるのか(前編)

以前、私は新潮新人賞と群像新人文学賞の最終候補に残ったことがある、とお伝えしたと思います もしかしたら、参考のためにどんな感じだったのか、知りたい人がおられるかもしれません ただし、あまり内情をお伝えすることはよくなさそうな気もするので、固…

嬉しい四連休と『ジャン・クリストフ』

本日から私は四連休です 全てのサラリーマンが暦通りのお休みではないので、ちょっと申し訳ない気持ちにもなります もちろん、暦通り休みのはずなのに仕事しなければならない、、、という方もいらっしゃるかもしれません 久しぶりにまとまったお休みという方…

落選時、気持ちをどう切り替えるか

小説の公募をしていると、倍率が高ければ99%は落選する可能性があります 私も受賞した事がない以上は、落選しかしたことがありません 仮に最終候補に行ったとしても、落選は落選です たまに、最終候補からデビューするという方もいらっしゃいますが、うらや…

文学賞、これまでの戦歴(後編)

この五賞(新潮、群像、文學界、文藝、すばる)の応募者数はWikipediaでもご覧になれるので、ここでは端折りますが、相当な数の応募者になります それを見ていると、どの賞が狙い目ともなかなか言い難いのが現実です それぞれの賞の特徴ですが、一見あるよう…

文学賞、これまでの戦歴(中編)

たくさんの作品を書いて応募し続け、一つお伝えしたかったことは、自分の中で自信があるものは比例して結果がよかったのか、それとも良くなかったのか、ということです 結論からいえば、自分の評価と選考結果は全く違いました とてつもなく自信があったもの…

文学賞、これまでの戦歴(前編)

前にも書かせていただいたと思いますが、これまで、それなりに文学賞に応募してきましたが、私がこれまで出してきたのは以下の五賞のみです ・文學界新人賞 ・新潮新人賞 ・すばる文学賞 ・文藝賞 ・群像新人文学賞 数ある賞の中でも、この五つの難易度がめ…

現職とのバランスについて

職業作家を目指す人というのは、どういう人なのでしょうか サラリーマン、フリーター、パートタイマー、無職、自営業など、様々な方がおられると思います ですが、職業作家になりたい以上、その人たちにとってみれば今のその仕事は仮の姿のはずです もしかし…

文学賞、予選通過のポイント(後編)

予選通過のポイントとしては、なぜ自分が小説を書いているのかに踏み込んでいく必要があります 「自分が持っている世界への違和感」というのはおそらく誰でも持っています もちろん、人によってどの部分に焦点を当てるかは違いますが、それにしても誰かが通…

文学賞、予選通過のポイント(中編)

文学賞応募における、インパクトとは何か その前に、競合する他の作品がどのようなものかを想像してみるのは一つの方法だと思います 推理小説の賞などでは、学校ものはご法度だと聞いたことがあります なぜならば、その場所はほとんどの人が体験したことがあ…

文学賞、予選通過のポイント(前編)

偉そうなタイトルですが、私も必ず予選通過できるわけではありません 以前に書いたかもしれませんが、すごい作品ができたと息巻いて一次も通らなかったことは何度かあります 今でも二つ送ったら一つは一次予選も通過せずに落ちてしまいます なので、確実なこ…

初めての予選通過(すばる文学賞)-後編-

当時その作品について、私の自信があったかといえば、ありました 結構前に書いた作品ですが、今読んでもそれなりに考えさせられる物語のようにも思えます(自画自賛が過ぎますよね・・・) その時はもう有頂天でした。きたぞ、いよいよここまできたぞ、と そ…

初めての予選通過(すばる文学賞)-中編-

その後、日々は妄想で膨らんでいきます まだ百人近く残っているにもかかわらず、デビューしたらどのタイミングで会社に言ってやめればいいか、などを頭が勝手に考え始めていました 仕事も手を抜かずにがんばっていましたが、やはりふと我に返ると結果が気に…

初めての予選通過(すばる文学賞)-前編-

全ての応募者は、必死の思いで仕上げた作品を祈るような気持ちで投函していると思います。 郵便局からの帰り道は少し安堵したような、なんだか小さく幸せを感じるような、そういう素敵な時間かもしれません 少なくとも私はいつもそうでした そして日々は流れ…

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