言葉というのは、非常に大きな力を持ちます
そんなこと当然じゃないか、と言われる方もいれば、それほどでもないだろう、と言われる方もいると思います
なぜだか両方とも共感してしまうところがありますが、そこは職業作家を目指す者としては、前者の肩を持つことにいたします
例えば、「XXハラ」という言葉は、かなり人を抑制する力があるのが分かっているそうです
かつて、とはいっても今のお年寄りが若い頃くらいですが、会社では男性社員が女子社員の体を触るといった行為が日常的に行われていたそうです
それが行われなくなったのは「セクハラ」という言葉ができたからだったと言います
「XXさん、それってセクハラですよ」という言葉が相手の行為を抑制します
当のご本人も、「あれ、これってセクハラってやつになっちゃうかな」という自制が走ります
この新しい言語の誕生と、その言語に負のイメージを植え付けることで、ある種の行為をやめさせることができるというわけです
昨今では、本当にたくさんの「XXハラ」があります
セクハラ、パワハラ、モラハラ、マタハラ、ドクハラ、スメハラ、などなど
何のことだか分からないものもありますし、あまり連発すると本当に息苦しい社会になるような気もしますが、これは基本的にはよい傾向だと私は思っています
やや暴走気味な人たちを止めるためにも、この言葉のレッテルを貼り付けた方がいいでしょう
この中でも私が注目しているのはパワハラという言葉です
もちろん私も食らったことがあります
会社の上司の上司くらいの女性役員でしたが、直下の部下たちにとんでもない罵声を浴びせていました
豊田真由子議員の音声が流出して、一時期問題になっていましたが、よく会社では噂になっていました
「うちのXXさん(女性役員)の方が豊田議員よりすさまじいよね」なんて話が、私の会社ではよくなされていました
ですが、テレワークなどの推進により、以前よりパワハラも減っていくのではないでしょうか
例えば、パワハラをする方もあまり家の中で画面ごしの相手に怒鳴り散らす気にもならないでしょうし、そんな声を家族に聞かれたくないでしょう
パワハラを受ける方も、ビデオをオフにして顔を隠して、相手の音声を極限まで小さくしたり、ネットワークの不具合を意図的に演出したりで、幾分か軽減できるかもしれません
最もいいのは、Web会議にはたいてい録画機能があるので、これをやっておけば効果てきめんです
テレワークではない環境では、まだまだパワハラが猛威を振るっている職場もあるとは思いますが、そういう環境はあまり耐えずに離職していいと思います
あれを長時間食らうと心がやられてしまいますので
ちなみに、そういったパワハラを行う人が現れた時に私が熱心に読んだのは、下記の本です
もし、実際身近におかしな人がいる場合はぜひ参考にしてみてください
かなり高い確率で該当するパターンが見つかるように思います
会社でおかしな人を見かけたら、家に帰ってこの本を真っ先に開きました。そして、検証して対策を立てて、翌日からの対応に臨みます。いやはや、こんなこと、こっちもしたくはないですよね。。。